さいろ社社長の日記

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2004.3.10(水) 陽気÷多忙=・・・
 やあ。まっちゃんです。
 来ましたね、春。昼間ちょっとサボって梅林公園まで登ったら、ちょっと汗ばんだ。梅は半分以上終わり。港は春霞でぼんやり。
 あとは籠もって雑務ひたすら。ああ春の神様ごめんなさい。

 須磨事件の少年Aが「退院」したそうな。彼の審理を担当した家裁の判事による「少年Aへの手紙」というのを読売新聞の夕刊で読んだが、あまりに表面的でキレイゴトな内容の手紙にビックリした。重大事件の審理を担当した、しかも人生経験豊かなはずの定年間近の男が、これほど陳腐で空疎な手紙しか書けないとは。
 「更生」「矯正」という言葉がニュースで何度も出てくるが、彼にとっての「更生」「矯正」とは何なのか。ああいう事件を2度と起こさないことなのか、それとも贖罪意識を持って「人間らしい」感性を取り戻すことなのか。あんな事件を起こして「誰もいないところで静かに死にたい」「無人島で暮らしたい」と言っていた少年が「人間の世界に戻りたい」と言うようになることなのか。
 世間のほとんどの人が彼のことを心情的に「市中引き回しの上ハリツケ獄門」にしているであろう中で、贖罪意識を持って「人間らしく」彼がまっとうに生きてゆけるとしたら、それはむしろ異常なことのようにも思える。犯した罪を直視し贖罪意識を持てば持つほど、狂うか死ぬしかなくなるのが「人間らしい」感覚ではないのかという気もする。
 浅田農産の会長自殺は、「人間らしい」から、とてもわかりやすい。

 そういや、この「鳥インフルエンザ」騒動って、いったい何なんだ?
 誰も死んでいない「鳥の病気」で2人の自殺者まで出すって何?
 ついでに言うなら、一人の子どももかかっていない日本脳炎を「予防」するためのワクチンで毎年被害児が出てるのはいったい何?
 効きもしないインフルエンザ予防接種を大人も子どもも医療者も打ちまくっているのはいったい何?
 もう治っている元ハンセン病患者を閉じ込めていたのはいったい何?

 感染症に対するこの異常なまでの過敏さは何なんだ? あれほど騒いだSARSはどこへ行った?
 交通事故死者毎年1万人、自殺者毎年3万人、その他膨大な医療被害者etc.をほっといて、この奇妙なバランス感覚はいったい何なのか。

 春うらら。なのに珍しくコーフンしているな。