バッドノウハウと奥が深い症候群

http://www.namazu.org/%7Esatoru/misc/bad-knowhow.html
http://www.hyuki.com/techinfo/knowhow.html

高林哲さんの文章を受けて、結城浩さんが応答している。
おもしろい。

ソフトウェア開発に限らず、日本のアカデミズム全体にいえることかも。
翻訳文化の悲しさというか。
法律体系なんか、バッドノウハウの塊のようにみえる。
司法試験だなんだとありがたがってバッドノウハウを身につけた「専門家」がはびこるのは避けるという意味で、ロースクールなんかができたんだろうが、さらに資格取得が長期化してバッドノウハウ体系へのフェティシズムが増えるのではないかとおもったりする。

ITが社会に登場した意味は、専門性をラッピングできるところにあるのだとおもう。
当事者の自己決定を豊かにするために、選択肢を提示することが、専門家の役割である。
医者でも法律家でも、プログラマでも。

バッドノウハウ固執することで存在を成立させようとするタイプの専門家は、長期的には淘汰される運命にある。
でも、短期的には、そうしないと、食っていけない。
現在、40歳以下の不安と不満を総括すると、そういうことだとおもう。